外部環境（マクロ要因）分析のPEST分析のマーケティングフレームワーク

ビジネス

PEST分析の4要素（Politics：政治、Economy：経済、Society：社会、Technology：技術）

2020.08.19

外部環境（マクロ要因）を分析するマーケティングフレームワークに「PEST分析（ペストぶんせき）」という考え方・理論があります。

外部環境（マクロ要因）とは、自分（達）のビジネスに非常に大きな影響を与えるが、自分（達）ではコントロールすることが非常に難しい要素のことです。

PEST分析の4要素

PEST分析は外部環境の4要素について分析します。

Politics（ポリティクス）とは「政治」のことです。

PEST分析でのPolitics（政治）とは、政府の政策、国や地方自治体での制度の変化、法律の変更、外国との外交状況、など政治的な影響のことです。

ビジネスの種類や内容にもよりますが、ビジネスへの政治的な影響力は非常に大きくなることがあります。

そのため、Politics（政治）に関する分析では、自分（達）のビジネスに影響を与える政治的な要素は何か、などについて情報を集めて分析します。

Economy（エコノミー）とは「経済」のことです。

PEST分析でのEconomy（経済）とは、景気、物価、株価、為替、経済成長率、など経済的な影響のことです。

自分（達）のビジネスは、多かれ少なかれ、経済全体の影響を受けることになります。

Society（ソサイエティー）とは「社会」のことです。

PEST分析でのSociety（社会）とは、人口、年齢層の構成、文化、伝統、歴史、風習、ライフスタイル、風土、自然環境、教育、流行、宗教、言語、など社会的な影響のことです。

Technology（テクノロジー）とは「技術」のことです。

PEST分析でのTechnology（技術）とは、最新技術、特許技術、など技術的な文明の発展・変化による影響のことです。

ビジネスの種類や内容によって技術の影響をどの程度受けているかは様々ですが、ビジネスは良い意味でも悪い意味でも技術の影響を受けることになります。

PEST分析のメリット・デメリットについて話していきます。

PEST分析のメリットは、幅広い範囲の外部環境（マクロ要因）について分析できることです。

そのため、様々な外部環境（マクロ要因）についての情報を得ることができ、ビジネスやマーケティングを成功させるための判断・行動をする時の参考材料にすることができます。

PEST分析のデメリットは、分析結果を参考にしても、ビジネスが成功する適切な判断・行動ができるとは限らないです。

これが、PEST分析は役に立たず使えないと言われる根本的な理由の1つだと思います。

他のマーケティングフレームワークにも言えることですが、分析した結果をどのように活用するかは自分(達)次第です。

分析結果は適切な判断・行動をするための単なる材料です。

分析結果が出れば、ビジネスを成功させるための正しい判断・行動が自動的に分かるわけではありません。

PEST分析は外部環境（マクロ要因）を調査・分析する時の要素について参考になる単なるフレームワークだという認識で使うようにしてください。

PEST分析は外部環境（マクロ要因）について調査・分析する有名なフレームワークですが、分析結果をビジネスの成功のために活用して初めて価値があります。

そのため、分析する目的を明確にすることが重要です。

また、PEST分析の4要素（Politics：政治、Economy：経済、Society：社会、Technology：技術）は、自分（達）のビジネスに非常に大きな影響を与える可能性があるため、PEST分析をするかどうかに関わらず、常に情報・知識を集めておくことが大切です。